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心が楽になった本当のNLP [書評]

 
 みなさんはNLP(神経言語プログラミング)というのを聞いたことがあるでしょうか。
 
 NLP(神経言語プログラミング)とは文字通り、神経が使う言語の如きコントローラーを解析し、それを使用して自分の心をプログラムのようにコントロールする幾つかのテクニックです。

 
 これは元々心に問題を抱える患者さんを治療する、優れた臨床医の方が使っていたテクニックを、リチャードバンドラー博士等が解析し、まとめたものと言われています。


 
 直接患者さんを相手にする臨床医の方達が使っていたテクニックなので、心理学では未だ完全に証明したりできていないので、妖しげな見方をされる事もあります。

 
 更に心をコントロールする有効なテクニックであったために、多くの団体が出来たりして、創始者の一人のバンドラー博士さえ否定されるような奇妙な事態になっています。

 
 しかし、本当に心にトラウマを抱えていたり、やらなければいけない事があるのにやる気が出なかったり等の、心に問題がある方のためには、非常に有効なテクニックがあるので、そのような悩みがある方には、NLPはかなり助けになると思われます。



 
 この本はNLPの創始者であるリチャード・バンドラー博士の書いた本で、心の問題を解決する有効なテクニックが数多く収録されています。


 
 その効用は、

 
 △ 過去の辛い記憶、トラウマを乗り越える。

 
 △ 腐れ縁のような人生にマイナスにしかならない人間関係を断ち切る。

 
 △ 喫煙のような悪習慣を絶つ。

 
 △ やらなければならないのにやる気が無い事を楽しく出来るようになる。


  
 等の心の問題に解決をもたらすものです。


 
 私がみなさんにこの本をお勧めするのも自分で買って試した体験があるからです。

 
 私事で恐縮ですが、私も幼い頃に両親が別居したりして、心にトラウマを抱えていましたが、この本のテクニックによりかなり楽になりました。
 

 
 そのテクニックも複雑なものではなく、イメージを使う簡単に出来るものでした。

 
 過去の出来事をイメージして、それをビデオの映像のように扱うという、いつでも出来るようなテクニックで本当に心が軽くなるとは、驚きです。

 
 まさに神経の使う言語を、プログラムしたという感じです。


 
 このように有効なテクニックがあまり広がらず、むしろ妖しげな感じで見られるのは、薬も手術もしないので心の問題が解決するので、儲からない医学界の反発もあるのかもしれません。

 
 世間的な評価や混乱したNLP業界の大勢を超えて、NLP創始者のバンドラー博士の示すテクニックは、本当のNLPが有効なものである事を教えてくれます。
 
 
 心に問題を抱えている方は、試してみてはいかがでしょうか。

クエンティン・タランティーノの半生記 [書評]

 クエンティン・タランティーノの半生記を手に入れて読んで、なかなか学べるものがありました。


 タランティーノの出生から監督として賞を貰うまでの半生記です。
 シングルマザーの母親から生まれたとか、学校はろくにいかなかったとか、ビデオ店に勤めていたとか、さまざまな伝説がインタビューで明らかにされています。
 所々主観的な部分はありますが、伝記にありがちな本人だけを賛美するものではなく、批判する方の言葉もちゃんと収録してあるので、一応は公平な記述がなされているといっていいでしょう。
 成功者の成功していく過程を読むのは、まるでそれ自体が一本の映画を見るようで、興味深いものがあります。
 
 本書にも記されていますがタランティーノほど急速に成功し、しかもカリスマ的な人気を得た映画監督はいないでしょう。
 デビューした時からただの新人ではなく、次世代のハリウッドを率いるリーダーと目されてきたようです。
 その理由は映画の百科事典とも言われる映画全般に対する該博な知識と、良い映画は良いと認める度量、そして一番はやはり映画に対する飽くなき情熱にあると言えるでしょう。

 彼の映画に対する将来的なビジョンは、アクション映画をCGなどではなく、あくまでも肉体を使ったものにすることにあるようです。
 一時期揶揄されたハリウッドのアクション映画と言えば、ヒーローが最後に爆発の炎をバックに飛び込むというような、CGとスタントマンにたよった安易な手法は止め、肉体の技と力を見せつけるアクションこそが原点であると実作で示しているかのようです。
 そのような映画の行くべき方向に対する的確なビジョンが、彼をして次世代のハリウッド映画界を率いるリーダーとして期待せしめられる由縁なのでしょう。

 タランティーノだけでなく、映画に賭ける情熱は俳優にもかなりのものがあります。
 本書に載っていたエピソードですが、レザボア・ドッグスという映画を撮っている時、一人の警官がギャングにさらわれて車のトランクに入れられたまま、30分も運ばれるシーンがあったそうで、その警官役の俳優がギャング役の俳優に頼んで、車のトランクに入れてもらい、本当に30分走り回ったそうです。
 映画の設定通り、ギャング役の俳優は警官役をトランクに閉じ込めたままドライブし、途中で店に立ち寄ってコーラなどを飲み、30分後にセットに帰ってきたそうです。
 実際の感覚が掴みたいからとやってみたそうですが、かなり苦しかったようです。

 確かにそのようにすれば、30分間車のトランクに入れられいた人間の感じが、良く出るでしょう。
 実際には映画には写らないシーンなので、最初にトランクに入った所と出された所を撮ればいいだけなのに、ここまでやるのは驚きです。
 ここまでやるから一流の俳優なのか、或いは一流の俳優がここまでやるからハリウッドは映画の中心として君臨しているのか、考えさせられるものがあります。

 タランティーノにしても、この俳優達にしても言えるのは、本当にベストを尽くすというか、全力を投入して映画に打ち込んでいる事です。
 やれる事はすべてやり、ちょっと無理な事でもなんでもやって、一つの作品を作り上げようとしている姿は、感動的なものがあります。
 タランティーノも無名の時代には友人達と映画を作り、お金がなくなると中断してビデオ店で働き、お金が出来るとまた映画を撮ると映画作りに情熱を捧げています。
 脚本を何本も書き、気に入らなければ何度でも全てを書き直すと言うエピソードも載せられています。
 このようなベストを尽くすというより、ベスト以上の情熱を注ぎ込む事が、成功の必要条件であると教えられるかのようです。

 本書はそのような成功者の情熱に触れる事が出来る、清新な経験を味あわせてくれる稀な本と呼べるでしょう。
 芸能ニュースで良く聞くような、映画の契約を巡る訴訟の泥沼の描写もありますが、それらをも超えて清新な部分を感じさせるのは、この情熱の為せる所かもしれません。
 読み終わると、自分も映画でも撮って見たくなるような気分にさせられます。
 読んで損の無い良書と言えるでしょう。

もっとも大切な事を知るための本 [書評]

 最近読んで感心したのがこの本です。



 この本は題名どおり、もっとも大切な事が何だったのか、思い出すてがかりを教えてくれる本と言えるでしょう。
 もちろん人によってもっとも大切な事は違っていますが、それも含めて日常に埋れてしまいがちな自分の価値観を、再認識させてくれる役に立つ本と言えるでしょう。

 この本の中でも感心したエピソードがあります。
 例えば地上100メートルの上空に、幅10センチの鉄骨が30メートル続いているとします。
 一方の端にあなたがいて、もう一方の端にお金が置いてあったら、取りに行くでしょうか?
 100万円とか1000万円位だと、大抵の人は取りに行かないでしょう。
 しかし、その端に危なっかしい子供がいたとしたら、恐らく大抵の人が理屈抜きで助けに行くでしょう。
 そのような違いがあると言う事は、お金よりも子供の方が大事だという、価値観の優先度があるという事だといいます。

 誰しもお金よりは子供や家族が大事だとは、思っている事でしょう。
 しかし、仕事が忙しくなるにつれて、つい家族よりも仕事を優先してしまい勝ちになるのも良くある事です。

 これも本書に載っていたエピソードですが、ある父親は子供が小さい頃には野球のチームの監督をしたり、積極的に子供の為に時間を作っていたそうですが、仕事が忙しくなってつい疎かになっていたそうです。
 子供が事故に遭って(幸い後遺症も無く治ったそうですが)、はじめて一番大事なものが何か判ったといいます。

 そんな風に失ってしまったか、或いは失いかけてはじめて何がもっとも大切な事だったのか、判る人も多いのではないでしょうか。
 そのような後悔をしないですむように、自分の中でもっとも大切な事は何なのか、或いは何だったのか、再確認する方法を知る上でこの本は役に立つものです。

 この本は良くある啓発本のように、こんな事をしろとか、こんな風に生きろという意見を押し付けるものではありません。
 あくまで読者の心の中でもっとも大切な事は何なのか、確認する事を求めてきます。
 そして自分の中でもっとも大切な事の為に、費やす時間こそが本当に後悔しない、充実した人生に必要だと、教えてくれるようです。
 一読をおすすめします。
 

「リアル鬼ごっこ」(山田悠介著作) [書評]

 みなさんは2008年に映画化もされた、ベストセラーの小説「リアル鬼ごっこ」(山田悠介著作)という本をご存知でしょうか。
 


 実はこのベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」は文芸社という出版社から自費出版でリリースされたそうです。
 私も読んでみましたが、リアルな設定に迫力のある描写力、緊張感のあるストーリーに納得のエンディングと、かなり凄い一流のエンターティメントにしあがっていると言うのが率直な感想です。
 特にラストシーンが、誰でも納得できるような形になっているのが秀逸な感じです。
 小説などに限らずエンターティメントはラストで作品の価値が決まると言っても過言ではありませんが、誰もが納得できるようなラストシーンを表現するのは難しいものです。
 変にひねってあったり、辻褄が合わなかったりと、キャラクターやストーリーはいいのに、ラストがおかしい作品も多くあり、残念な気持ちになる事もありますが、その点、「リアル鬼ごっこ」はきちんと書けていて、全て辻褄があっています。
 映画化されたのも当然と思える、極上の小説と言えるでしょう。
 文芸社では自費出版に当たっては編集の方からも、アドバイスやフォローがしてもらえると言いますから、凄い小説が出るのも不思議ではないかもしれません。

 その作者の山田悠介が新作を3月5日にリリースしたそうです。
 
 既に特設サイトなども出来ているそうなので、みなさんも一度行ってみてはいかがでしょうか。

新しいウェブサービスの起業ストーリー。 [書評]

 今回は「謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦」という本の紹介です。

 

 本書は2008年の3月14日(ミシマ社より刊行)される、ネット起業のノンフィクションです。
 広告会社に勤めていた二人の若者が、インターネットを利用した起業のアイデアを思いつき、それを実現していく過程が書いてあります。
 BuyMa(バイマ)やプレスブログなどのネット企業のエニグモと言えば、知っている方も多いかもしれません。
 本書には、最近何かと世間を騒がせているネット企業の著名人も載っていて、話題性は充分にあります。

 文もなかなか上手く、小説のような手並みです。
 本当はノンフィクションの文は中身の邪魔にはならない程度の方が、リアリテイが出るのですが、まあ上手で悪いという事はないでしょう。
 インターネットの時代では、便利な仕組みなどのアイデアを考えれば、起業に繋がるという説を裏付けるような感じです。
 これからネットでの起業やシステムの構築を考えている方には、多いに参考になる本と言えましょう。
 一読をオススメします。

マニュアル漫画、マネーの拳/三田 紀房 著 [書評]

 最近読んで面白かった漫画がこの本です。

          

 三田 紀房氏と言えばドラマにもなったドラゴン桜が有名ですが、こちらもかなり面白い漫画です。
 内容はボクシングで世界チャンピオンになった主人公が引退して、アパレル業界で会社を起こし、数々の妨害を乗り越えて成功するという、サクセスストーリーの形で、経営の哲学や戦略が学べるという一種のマニュアル漫画と言えます。
 ドラゴン桜の企業版のような感じです。

 失礼なことを書きますが三田 紀房氏は、漫画家としてはあまり絵が上手いとは言えない方でしょう。
 人間の体の線が固くて、まるで定規で引いた線で描かれているかのようです。
 なんだか新人のような、ぎこちない感じがする絵です。 

 しかし、このある意味、ぎこちない感じの絵が、このようなマニュアル漫画を描く時、逆に説得力が出て来るという構造になっております。
 例えば流暢に喋る営業マンの口調が調子良過ぎて、逆に警戒感を呼び起こして売れないのに、訥弁でもしっかり語る営業マンの方が信頼出来て売れる、というような感じでしょうか。
 自分の画風を理解して、どの分野に向くかをしっかり考えて描いているような気がします。

 三田 紀房氏が次は自らの経験を踏まえて、漫画家として成功する為のマニュアル漫画を描くと面白いかもしれない、と思うのは私だけでしょうか。
 


文庫版「犯人に告ぐ」 [書評]

 今回は2004年に大藪春彦賞を受賞し、2004年週刊文春(ミステリーベストテン)第1位、2004年週刊現代(最高に面白い本)第1位という輝かしい受賞記録を持っている、傑作ミステリーの文庫判発売のご紹介です。
                  

 大体の粗筋は昔、誘拐事件の捜査に失敗した刑事が、再び川崎で起きた誘拐事件の捜査を任されます。そして、テレビ局に脅迫状を送ってきた犯人に向かって、刑事はテレビに出演して呼びかけます。その結果、済度送られてきた手紙を手がかりにして、犯人を追うという感じです。

 粗筋はなかなか良く練られていて、かなりの力作と言えましょう。
 大藪春彦賞受賞と言っても、暴力的なシーンや、グロテスクな描写などは出てこず、どなたでも楽しめる内容になっています。
 誘拐犯人を追う刑事や、被害者の心情なども丁寧に書かれ、社会的な視点も考慮に入れた上質のエンターティメントといっていいかも知れません。

 犯人と刑事が知能の限りを尽くして、知的闘争を繰り広げる描写は、興味深いものがあります。
 このような作品が本当の意味での、推理小説と呼ぶべきものでしょう。
 十月には豊川悦司主演で映画「犯人に告ぐ」の公開も予定されているようです。

 ミステリー小説のファンの方は、お求め易くなった文庫判「犯人に告ぐ」を、一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。


経営改革とイメージ戦略 [書評]

 今回、ご紹介する本は、ちょっと変わったノンフィクションのビジネスでのサクセスストーリーと、言うべきものです。

                  

 この本は作者自身が広告塔となって社内を改革し、家業の商品のホッピーをオシャレなアルコール飲料として流行に乗せ、5年で年商が3倍増、年間30%の増益を実現したという、サクセスストーリーを紹介しています。
 広告会社のOLだった一人の女性が、さまざまな紆余曲折を経て、経営者として改革を成し遂げる次第を紹介しており、ビジネスのハウトゥー本と言うより、ヒューマンドラマに近いものがあります。
 しかし、一口に改革と言っても簡単に成し遂げられるものではありません。
 そこには多くの困難と失敗、妨害などが待ち構えており、時には妥協も必要な事が本書を読めば、良く判ります。

 ただのサクセスストーリーではなく、経営と言うものを人間関係をも視野に入れた、トータルマネジメントとして捉え直すきっかけになる本かも知れません。
  一読をオススメします。


奇跡の傑作「神戸在住 」 [書評]

 この漫画は管理人が自信をもってオススメする奇跡の傑作です。

       

 この漫画を奇跡の傑作と呼ぶには、幾つかの理由があります。
 まず観察と表現がしっかりしていることです。
 漫画に限らず、絵画、小説,映画等すべての芸術はこの観察と表現を基盤、基礎としていと言っていいかも知れません。
 この漫画はは、女性らしい細かな観察力の上に、訓練された眼の働きが、的確に対象を捉えていています。それを表しているのが、柔らかく細い線である所に、観察力の持つ冷静な残酷さを和らげる効果を感じさせるのです。

 話の内容は作者の分身と見られる主人公の大学生活を綴った、私小説的な内容で、エッセーのような体裁をとっています。
 関西圏を舞台にしているためか、時折挟まれる漫才じみた学生ギャグも、クォリティが高くて面白いです。
 それも下品ではなく、全体の上品な雰囲気を壊してはいません。

  例えばよく初心者などが、なにも考えず、教えられた基本に忠実であったばかりに、大きなヒットを飛ばす現象が、様様な分野にあります。
 それは偶然に肩の力がぬけ、基本だけを守った結果ですが、次に意識してしまうと、どうしても初めのようには出来なくなることが多いようです。
 この漫画も身辺の雑記を記すつもりで肩の力を抜き、観察者に成りきろうとして書いたことが功を奏したのではないでしょうか。さらには個性豊かな友人達との出会いや、周辺の人物との関係が、暖かな眼差しで描かれてい
ることも内容を高めているようです。
 これら微妙なバランスの上に成り立つ要因が集中して、この漫画を奇跡の傑作に仕上げているのではないかと、思いました。

 さて、本書では優れた観察力によって周辺の様様な人々が描写されています。
 その中には身体に障害を持った人々もいます。
 昨今の出版界の情勢では差別表現に関する規制が1990年代から激しくなり、言葉狩りとさえ、呼ばれる状
況が続いています。それに対して出版人は過剰に反応し、自ら差別表現のみならず、それに関わると思われる全ての表現を紙面から取り除いているのです。

 そのような状況下で、日常に障害者を取り上げるのは、余程の覚悟か、あるいは透徹した観察力が必要なのではと思わせます。
 自分のの観察力を信じ、忽せには出来ない現実の姿を表そうとする意志を感じさせます。

 そして、書中に出てくる障害者の人々は、皆力強く、常人と変わりないようで、むしろ主人公のほうが弱弱しく、庇護を受けているかの印象を受けます。
 その中の一人に、主人公の私淑するイラストレーターの日向氏がいます。彼は腎臓に障害を持ち、余命が限られているそうです。
 その人を彼女は粗忽から傷つけてしまいます。それを悔やむ心が、痛い位に伝わってきます。
 さらには彼が物故した時、心の痛みをありのままに表現しようとする姿は、崇高なものさえ感じ
させます。
 人が悔やんだり、苦しんだりしている姿を、こう表現するのは人間としてどうかと思いますが、やは
り、そのような心情は美しいと言わねばならないでしょう。

 自信を持ってオススメします。
 奇跡の傑作です。


悪のテクノロジー [書評]

 この本には馬券を偽造して十億の現金を手に入れた男の、驚異のテクノロジーが書かれています。

<  

馬券と言えば現金同然、或いは現金以上の保守管理体制がしかれていると、みなさんも思うものでしょう。

 それも当然、あたり馬券は紙幣と同じ価値か、万馬券なら紙幣の何倍もの価値があるものですから、考え得る全ての手段がとられ、完璧なシステムが偽造などは許さないだろうと。


 しかし、実際にはその完璧なシステムにも穴があり、それを巧みに突かれると脆くもシステムは崩れ去るのです。

 この馬券偽造師の手口というのは、まさにシステムの微小な穴を突いた悪のテクノロジーとでもいうべきものでした。


 その手口とは例えば馬券を偽造する時、検査係りが詳細かつ、真剣に見る馬番などの数字ではなく、「別の数字」を偽造するというものです。

 その「別の数字」とは知ればなるほどと思いますが、決して凡人には気がつかない数字です。

 システムと共に、検査係りの心理的な盲点も突いた著者の慧眼は驚きです。


 詳細は本書を見ていただくとして、システムに挑戦して見事に打ち破った著者の悪のテクノロジーには、喝采を送りたくなるのものがあります。

 ある意味、悪のヒーローであり、一級のピカレスクロマンとしても面白い本です。

 脚本を工夫すれば、映像化しても面白いかも知れません。

 一読をおすすめします。 


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